君に捧ぐ唄

痛 風子

2012年09月09日 00:11



僕は毎晩
君に捧ぐ唄を
紡ぐ


メロディにのる事のない
その唄は


レースになり
絹になり


僕を締め付ける


肌に食い込み
血がにじむほど



それでも僕は
君に捧ぐ唄を
紡ぐ


毎晩


毎晩。


白いレースは絹は


にじむ血の
赤を通り越し
もう何色かはわからない
君の色に染まる


紡げば紡ぐだけ。








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